2006年12月26日
練習メニュー:的当てボレー
アップで良くやるメニューのひとつです。
小文字のabcがネットポジションでボレー、大文字のABCがストローク。
A対a、B対b、C対c対面でラリーを行います。
Volley対Strokeのラリー、所謂ボレストと呼ばれる練習ですが、当チームでは「的当てボレー」と呼んでいます。
ストローカーABC側のサービスライン付近にターゲットを置いておきます。
ボレーヤーは全てのボレーをこのターゲットへ落します。以前は的にボールを置いてやったのですが、流石にボールではなかなか当りません。直径62cmのこのターゲットなら当る確率も高まり達成感も得られます。ストローカーはとにかくつないでボレーを打たせる役割に徹しますが、相手のレベルに応じて、厳しいボールを打っても良いでしょう。
ボールカゴはBの後方ベースラインの外へ。
ターゲットはウイルソンのEZ ターゲットZ2576を使っています。テニス365ショップで買ったつもりでいましたが見つかりません。EZドットと言う商品に改良されたのでしょうか。
4~8球程度で全員が全てのポジションをローテーションする頃にはすっかり暖まっています。
小文字のabcがネットポジションでボレー、大文字のABCがストローク。
A対a、B対b、C対c対面でラリーを行います。
Volley対Strokeのラリー、所謂ボレストと呼ばれる練習ですが、当チームでは「的当てボレー」と呼んでいます。
ストローカーABC側のサービスライン付近にターゲットを置いておきます。
ボレーヤーは全てのボレーをこのターゲットへ落します。以前は的にボールを置いてやったのですが、流石にボールではなかなか当りません。直径62cmのこのターゲットなら当る確率も高まり達成感も得られます。ストローカーはとにかくつないでボレーを打たせる役割に徹しますが、相手のレベルに応じて、厳しいボールを打っても良いでしょう。
ボールカゴはBの後方ベースラインの外へ。
ターゲットはウイルソンのEZ ターゲットZ2576を使っています。テニス365ショップで買ったつもりでいましたが見つかりません。EZドットと言う商品に改良されたのでしょうか。
4~8球程度で全員が全てのポジションをローテーションする頃にはすっかり暖まっています。
2006年12月19日
練習メニュー:ボレー回し
「ボレー回し」はアップメニューのひとつとして良くやる練習です。
ルールはひとつだけ。・・・ボールが来た反対サイドのサービスエリヤへ落すように返球する・・・これだけです。
アップメニューとしてその日の最初に行う場合は、緩めのボールで何本でもつなぎ合える様にします。
4ポイント程度でポジションをローテーションし、待ちのメンバーが居れば交替します。
2順目に入ったら、サービスエリヤ内のオープンコートを見つけて振り回したり足元を攻めたりと積極的に相手のミスを誘うような配球をします。
1ポイントでミスした人が抜けるルールを加えると緊張感も高まります。
この練習には、コースを切りかえるという意図があります。
飛んで来た方向へ返すのはある意味一番容易です。
ボールの軌道に面を正対させれば良い訳ですから。
飛んで来た方向ではなく、逆サイドへ切りかえるには、それなりに面を作る必要があります。ターゲットエリアをサービスコート内とする事でコントロール意識も強まります。
実戦でも、直前にボールを打った人へ返すより、動いていない人に配球する方が効果的なケースが結構あります。
浮いたボールを出すと、自分ではなく隣に居るパートナーが痛い思いをする、という所も実戦さながらです。
ルールはひとつだけ。・・・ボールが来た反対サイドのサービスエリヤへ落すように返球する・・・これだけです。
アップメニューとしてその日の最初に行う場合は、緩めのボールで何本でもつなぎ合える様にします。
4ポイント程度でポジションをローテーションし、待ちのメンバーが居れば交替します。
2順目に入ったら、サービスエリヤ内のオープンコートを見つけて振り回したり足元を攻めたりと積極的に相手のミスを誘うような配球をします。
1ポイントでミスした人が抜けるルールを加えると緊張感も高まります。
この練習には、コースを切りかえるという意図があります。
飛んで来た方向へ返すのはある意味一番容易です。
ボールの軌道に面を正対させれば良い訳ですから。
飛んで来た方向ではなく、逆サイドへ切りかえるには、それなりに面を作る必要があります。ターゲットエリアをサービスコート内とする事でコントロール意識も強まります。
実戦でも、直前にボールを打った人へ返すより、動いていない人に配球する方が効果的なケースが結構あります。
浮いたボールを出すと、自分ではなく隣に居るパートナーが痛い思いをする、という所も実戦さながらです。
2006年12月12日
スタッダードステップ
サーブ&ボレーの際に、ネットダッシュからボレー(リターンの返球を受ける)へとスムーズに移行するためのフットワークを称して「スタッダードステップ」と呼ぶ指導者・教本が増えてきました。「スタッタード・・・」と濁点の無い表記も見かけます。
サーブ&ボレーだけでなく、ネットポジションをとるためのチップ&チャージやアプローチショットの際にも当てはまるでしょう。
ネットダッシュし、然るべきポジションでボレーを受けるためには減速しなければなりません。
跳び上がって着地で急ブレーキではなく、ボレーのためのステップインへと減速しながらも動きを止めないスムーズなステップが必要なわけで、サーブ&ボレーを得意とするプレーヤーなら自然と身に付いているフットワークです。
以前はネットダッシュの際にも相手がヒットするタイミングでスプリットステップを・・・と言う指導法が多かったですね。
かのエドバーグも自身が監修した教本でボレーの前にスプリットステップと解説していました。
上図で、ジャンプサーブの着地が左足(右利き)、続いてネットダッシュ1歩目の右に続く2歩目がスタッダードステップのきっかけを作る足になります。
2歩目で蹴って前へ飛び出しながら、3歩目に至る空中で足を左右に開いてボレーの体勢へ移る訳ですが、3歩目4歩目は左右同時着地ではありません。
2歩目の左足で空中に跳び浮遊している間に、リターナーの打球がフォアかバックか判断できます。
バックサイドと判断したなら、3歩目は右足を先に着地させスライドしながらブレーキを掛け、その右足を軸に僅かに遅れて4歩目の左足がボールの軌道に近付いて着地、スライド、ブレーキングします。そしてその直後には、5歩目の右足はボックボレーのインパクトに向かってステップインされます。この一連のステップの足跡は2歩目まではほぼ点(足跡)ですが、3歩目以降のステップはスライドするため線になります。クレーやオムニコートならステップの足跡がしっかり確認できます。体勢は徐々に低く、飛行機のLandingのイメージです。
前回コラム「スプリットステップ」でも書きましたが、ボレーのステップは一般的に1(ワン)・2(ツー)のリズムでと教えます。バックハンドボレーなら1(歩目)で左足をボールの軌道方向に踏み出し、2(歩目)で右足をステップインしながらインパクトですね。上述したサーブ&ボレーの流れでは4歩目が1、5歩目が2になります。
スプリットステップは、ストロークやリターンのように相手からの打球距離が長い場合は、同時着地を始動のタイミングとして次の1歩目を踏み出すステップでも充分間に合うでしょうが、速いボレーラリーの際などは自然に同時着地ではなくなっているはずです。
このフットワークを「スタッダードステップ」と呼んだのは誰なのでしょうか?
パトリックラフターがこのステップを使ったと言う記事を見た事があるので、オーストラリアのアナウンサーかもしれません。ラフター以前のサーブ&ボレーヤーもこのステップ自体は使っていたはずですが・・・。
語源は何なのでしょうか。スタッダードなのか?スタッタードなのか?出版社を経由して解説者に聞いてみたのですが、回答が得られませんでした。
その後色々調べましたが、studの過去分詞形studdedに「ちりばめる、点在させる」と言う意味がある事が判りました。4・5歩目のスライドした長い靴跡の中に断続的にブレーキを掛けたつま先部分の形が残る事があるので、そのイメージからstuddedの表現は雰囲気を感じます。
このスペルが正しければ読みは「スタッダード」でしょうか。
しかし「studded step」の語源・由来は、流石のネット上にもこれを的確に解説するサイトが見当たりません。ご存知の方がいたら是非教えて下さい。
サーブ&ボレーだけでなく、ネットポジションをとるためのチップ&チャージやアプローチショットの際にも当てはまるでしょう。
ネットダッシュし、然るべきポジションでボレーを受けるためには減速しなければなりません。
跳び上がって着地で急ブレーキではなく、ボレーのためのステップインへと減速しながらも動きを止めないスムーズなステップが必要なわけで、サーブ&ボレーを得意とするプレーヤーなら自然と身に付いているフットワークです。
以前はネットダッシュの際にも相手がヒットするタイミングでスプリットステップを・・・と言う指導法が多かったですね。
かのエドバーグも自身が監修した教本でボレーの前にスプリットステップと解説していました。
上図で、ジャンプサーブの着地が左足(右利き)、続いてネットダッシュ1歩目の右に続く2歩目がスタッダードステップのきっかけを作る足になります。
2歩目で蹴って前へ飛び出しながら、3歩目に至る空中で足を左右に開いてボレーの体勢へ移る訳ですが、3歩目4歩目は左右同時着地ではありません。
2歩目の左足で空中に跳び浮遊している間に、リターナーの打球がフォアかバックか判断できます。
バックサイドと判断したなら、3歩目は右足を先に着地させスライドしながらブレーキを掛け、その右足を軸に僅かに遅れて4歩目の左足がボールの軌道に近付いて着地、スライド、ブレーキングします。そしてその直後には、5歩目の右足はボックボレーのインパクトに向かってステップインされます。この一連のステップの足跡は2歩目まではほぼ点(足跡)ですが、3歩目以降のステップはスライドするため線になります。クレーやオムニコートならステップの足跡がしっかり確認できます。体勢は徐々に低く、飛行機のLandingのイメージです。
前回コラム「スプリットステップ」でも書きましたが、ボレーのステップは一般的に1(ワン)・2(ツー)のリズムでと教えます。バックハンドボレーなら1(歩目)で左足をボールの軌道方向に踏み出し、2(歩目)で右足をステップインしながらインパクトですね。上述したサーブ&ボレーの流れでは4歩目が1、5歩目が2になります。
スプリットステップは、ストロークやリターンのように相手からの打球距離が長い場合は、同時着地を始動のタイミングとして次の1歩目を踏み出すステップでも充分間に合うでしょうが、速いボレーラリーの際などは自然に同時着地ではなくなっているはずです。
このフットワークを「スタッダードステップ」と呼んだのは誰なのでしょうか?
パトリックラフターがこのステップを使ったと言う記事を見た事があるので、オーストラリアのアナウンサーかもしれません。ラフター以前のサーブ&ボレーヤーもこのステップ自体は使っていたはずですが・・・。
語源は何なのでしょうか。スタッダードなのか?スタッタードなのか?出版社を経由して解説者に聞いてみたのですが、回答が得られませんでした。
その後色々調べましたが、studの過去分詞形studdedに「ちりばめる、点在させる」と言う意味がある事が判りました。4・5歩目のスライドした長い靴跡の中に断続的にブレーキを掛けたつま先部分の形が残る事があるので、そのイメージからstuddedの表現は雰囲気を感じます。
このスペルが正しければ読みは「スタッダード」でしょうか。
しかし「studded step」の語源・由来は、流石のネット上にもこれを的確に解説するサイトが見当たりません。ご存知の方がいたら是非教えて下さい。
2006年12月07日
スプリットステップ
皆さんはネットポジションでのボレーの際のスプリットステップをどのように踏んでいますか?
一般的にボレーは1(ワン)・2(ツー)のリズムでと教えたり教わったりする事が多いと思います。
レディーポジションからジャンプして着地する際、左右の足を同時着地してから1の足を踏み出しますか?
初級のボレーでは、動き出すきっかけとしてスプリットステップで上に軽くジャンプしその場に着地。着地の反動(膝のバネ)で1⇒2とステップインと言うのが基本的な教え方だと思います。
球出しでのゆったりしたリズムの練習や、ベースラインでのストロークやリターンならそれでも充分間に合うでしょう。
しかし実戦でのボレー合戦や速い打球になるとそれでは間に合わないケースがあります。
図のようにレディーポジションから離れたコースへ踏み込む必要がある場合、ジャンプしてまず左足が立ち位置(①’)にやや右に向きを変えて着地し、右足はボールの軌道に踏み込んで①に着地します。そしてインパクトにシンクロさせて②へとステップインです。
この同時着地ではないスプリットステップが使えるようになるとボレーの反応がよくなり守備範囲も広がるはずです。
次回は「スタッダードステップ」についてを予定しています。
一般的にボレーは1(ワン)・2(ツー)のリズムでと教えたり教わったりする事が多いと思います。
レディーポジションからジャンプして着地する際、左右の足を同時着地してから1の足を踏み出しますか?
初級のボレーでは、動き出すきっかけとしてスプリットステップで上に軽くジャンプしその場に着地。着地の反動(膝のバネ)で1⇒2とステップインと言うのが基本的な教え方だと思います。
球出しでのゆったりしたリズムの練習や、ベースラインでのストロークやリターンならそれでも充分間に合うでしょう。
しかし実戦でのボレー合戦や速い打球になるとそれでは間に合わないケースがあります。
図のようにレディーポジションから離れたコースへ踏み込む必要がある場合、ジャンプしてまず左足が立ち位置(①’)にやや右に向きを変えて着地し、右足はボールの軌道に踏み込んで①に着地します。そしてインパクトにシンクロさせて②へとステップインです。
この同時着地ではないスプリットステップが使えるようになるとボレーの反応がよくなり守備範囲も広がるはずです。
次回は「スタッダードステップ」についてを予定しています。