2006年12月12日
スタッダードステップ
サーブ&ボレーの際に、ネットダッシュからボレー(リターンの返球を受ける)へとスムーズに移行するためのフットワークを称して「スタッダードステップ」と呼ぶ指導者・教本が増えてきました。「スタッタード・・・」と濁点の無い表記も見かけます。
サーブ&ボレーだけでなく、ネットポジションをとるためのチップ&チャージやアプローチショットの際にも当てはまるでしょう。
ネットダッシュし、然るべきポジションでボレーを受けるためには減速しなければなりません。
跳び上がって着地で急ブレーキではなく、ボレーのためのステップインへと減速しながらも動きを止めないスムーズなステップが必要なわけで、サーブ&ボレーを得意とするプレーヤーなら自然と身に付いているフットワークです。
以前はネットダッシュの際にも相手がヒットするタイミングでスプリットステップを・・・と言う指導法が多かったですね。
かのエドバーグも自身が監修した教本でボレーの前にスプリットステップと解説していました。
上図で、ジャンプサーブの着地が左足(右利き)、続いてネットダッシュ1歩目の右に続く2歩目がスタッダードステップのきっかけを作る足になります。
2歩目で蹴って前へ飛び出しながら、3歩目に至る空中で足を左右に開いてボレーの体勢へ移る訳ですが、3歩目4歩目は左右同時着地ではありません。
2歩目の左足で空中に跳び浮遊している間に、リターナーの打球がフォアかバックか判断できます。
バックサイドと判断したなら、3歩目は右足を先に着地させスライドしながらブレーキを掛け、その右足を軸に僅かに遅れて4歩目の左足がボールの軌道に近付いて着地、スライド、ブレーキングします。そしてその直後には、5歩目の右足はボックボレーのインパクトに向かってステップインされます。この一連のステップの足跡は2歩目まではほぼ点(足跡)ですが、3歩目以降のステップはスライドするため線になります。クレーやオムニコートならステップの足跡がしっかり確認できます。体勢は徐々に低く、飛行機のLandingのイメージです。
前回コラム「スプリットステップ」でも書きましたが、ボレーのステップは一般的に1(ワン)・2(ツー)のリズムでと教えます。バックハンドボレーなら1(歩目)で左足をボールの軌道方向に踏み出し、2(歩目)で右足をステップインしながらインパクトですね。上述したサーブ&ボレーの流れでは4歩目が1、5歩目が2になります。
スプリットステップは、ストロークやリターンのように相手からの打球距離が長い場合は、同時着地を始動のタイミングとして次の1歩目を踏み出すステップでも充分間に合うでしょうが、速いボレーラリーの際などは自然に同時着地ではなくなっているはずです。
このフットワークを「スタッダードステップ」と呼んだのは誰なのでしょうか?
パトリックラフターがこのステップを使ったと言う記事を見た事があるので、オーストラリアのアナウンサーかもしれません。ラフター以前のサーブ&ボレーヤーもこのステップ自体は使っていたはずですが・・・。
語源は何なのでしょうか。スタッダードなのか?スタッタードなのか?出版社を経由して解説者に聞いてみたのですが、回答が得られませんでした。
その後色々調べましたが、studの過去分詞形studdedに「ちりばめる、点在させる」と言う意味がある事が判りました。4・5歩目のスライドした長い靴跡の中に断続的にブレーキを掛けたつま先部分の形が残る事があるので、そのイメージからstuddedの表現は雰囲気を感じます。
このスペルが正しければ読みは「スタッダード」でしょうか。
しかし「studded step」の語源・由来は、流石のネット上にもこれを的確に解説するサイトが見当たりません。ご存知の方がいたら是非教えて下さい。
サーブ&ボレーだけでなく、ネットポジションをとるためのチップ&チャージやアプローチショットの際にも当てはまるでしょう。
ネットダッシュし、然るべきポジションでボレーを受けるためには減速しなければなりません。
跳び上がって着地で急ブレーキではなく、ボレーのためのステップインへと減速しながらも動きを止めないスムーズなステップが必要なわけで、サーブ&ボレーを得意とするプレーヤーなら自然と身に付いているフットワークです。
以前はネットダッシュの際にも相手がヒットするタイミングでスプリットステップを・・・と言う指導法が多かったですね。
かのエドバーグも自身が監修した教本でボレーの前にスプリットステップと解説していました。
上図で、ジャンプサーブの着地が左足(右利き)、続いてネットダッシュ1歩目の右に続く2歩目がスタッダードステップのきっかけを作る足になります。
2歩目で蹴って前へ飛び出しながら、3歩目に至る空中で足を左右に開いてボレーの体勢へ移る訳ですが、3歩目4歩目は左右同時着地ではありません。
2歩目の左足で空中に跳び浮遊している間に、リターナーの打球がフォアかバックか判断できます。
バックサイドと判断したなら、3歩目は右足を先に着地させスライドしながらブレーキを掛け、その右足を軸に僅かに遅れて4歩目の左足がボールの軌道に近付いて着地、スライド、ブレーキングします。そしてその直後には、5歩目の右足はボックボレーのインパクトに向かってステップインされます。この一連のステップの足跡は2歩目まではほぼ点(足跡)ですが、3歩目以降のステップはスライドするため線になります。クレーやオムニコートならステップの足跡がしっかり確認できます。体勢は徐々に低く、飛行機のLandingのイメージです。
前回コラム「スプリットステップ」でも書きましたが、ボレーのステップは一般的に1(ワン)・2(ツー)のリズムでと教えます。バックハンドボレーなら1(歩目)で左足をボールの軌道方向に踏み出し、2(歩目)で右足をステップインしながらインパクトですね。上述したサーブ&ボレーの流れでは4歩目が1、5歩目が2になります。
スプリットステップは、ストロークやリターンのように相手からの打球距離が長い場合は、同時着地を始動のタイミングとして次の1歩目を踏み出すステップでも充分間に合うでしょうが、速いボレーラリーの際などは自然に同時着地ではなくなっているはずです。
このフットワークを「スタッダードステップ」と呼んだのは誰なのでしょうか?
パトリックラフターがこのステップを使ったと言う記事を見た事があるので、オーストラリアのアナウンサーかもしれません。ラフター以前のサーブ&ボレーヤーもこのステップ自体は使っていたはずですが・・・。
語源は何なのでしょうか。スタッダードなのか?スタッタードなのか?出版社を経由して解説者に聞いてみたのですが、回答が得られませんでした。
その後色々調べましたが、studの過去分詞形studdedに「ちりばめる、点在させる」と言う意味がある事が判りました。4・5歩目のスライドした長い靴跡の中に断続的にブレーキを掛けたつま先部分の形が残る事があるので、そのイメージからstuddedの表現は雰囲気を感じます。
このスペルが正しければ読みは「スタッダード」でしょうか。
しかし「studded step」の語源・由来は、流石のネット上にもこれを的確に解説するサイトが見当たりません。ご存知の方がいたら是非教えて下さい。