2006年08月22日
りんりんママ
お盆連休を利用して、りんりんママが、13・14・15と3日連荘で参加してくれました。
初日はチームのビギナーメンバーと・・・
一人ボレー(球突き)、キャッチボレー、トラップボレー、ドロップボレー、センターへ踏み込むボレー、
球出し中心でボレーの基本的な練習が主体でした。
2日目は、テニスオフネットから応募してくれた経験豊富な
女ダブペア2組と・・・
ダブルス実戦形式で、フォーメーションとポジションを
試行錯誤しながらの練習が中心でした。
2アップからクロスへの球出しのラリー
Bからの球出しをCがどう処理するか・・・
球出しのボールが甘ければ攻められる。
厳しければ球出し側にチャンスが来る。
しかしロブがある。
苦しい時のロブの仕掛けがポイントでした。
皆さんからの球出し、DJからの球出しの
両サイドをやりました。
1アップ1バックの陣形から、
Aのサーブがワイドに入ったという前提で、
Dからワイドへのリターン想定の球出しからのラリー
球出しを受けるAの返球はもちろんですが、
球出し側の前衛Cの動きがキーポイントです。
ダウンザラインの返球コースを消す動き・・・
りんりんママ、良い動きしてました。
3日目は、チームのベテランメンバーと
2vs1ボレーボレー、スマッシュorドロップボレー、サーブ、リターン、リターンダッシュ、サービスダッシュ、
基本的にネットプレー中心の練習でした。
3日間お疲れ様でした。
また次の再会を楽しみにしています。
初日はチームのビギナーメンバーと・・・
一人ボレー(球突き)、キャッチボレー、トラップボレー、ドロップボレー、センターへ踏み込むボレー、
球出し中心でボレーの基本的な練習が主体でした。
2日目は、テニスオフネットから応募してくれた経験豊富な
女ダブペア2組と・・・
ダブルス実戦形式で、フォーメーションとポジションを
試行錯誤しながらの練習が中心でした。
2アップからクロスへの球出しのラリー
Bからの球出しをCがどう処理するか・・・
球出しのボールが甘ければ攻められる。
厳しければ球出し側にチャンスが来る。
しかしロブがある。
苦しい時のロブの仕掛けがポイントでした。
皆さんからの球出し、DJからの球出しの
両サイドをやりました。
1アップ1バックの陣形から、
Aのサーブがワイドに入ったという前提で、
Dからワイドへのリターン想定の球出しからのラリー
球出しを受けるAの返球はもちろんですが、
球出し側の前衛Cの動きがキーポイントです。
ダウンザラインの返球コースを消す動き・・・
りんりんママ、良い動きしてました。
3日目は、チームのベテランメンバーと
2vs1ボレーボレー、スマッシュorドロップボレー、サーブ、リターン、リターンダッシュ、サービスダッシュ、
基本的にネットプレー中心の練習でした。
3日間お疲れ様でした。
また次の再会を楽しみにしています。
2006年08月12日
トップスピンサーブにチャレンジする皆様へ
プロが打つ様な弾道と強いキックのイメージは棚の上に飾っておきましょう。
あくまでも将来の目標です。
強い回転を生むには速いスイングが必要ですが、どこをどう叩けば良いか(ヒッテングポイントとスイングの方向)が掴めていない内に、闇雲にフルスイングしても上手く行くとは思えません。
ボールのどこを、どのように叩けばトップスピン回転が生まれるかを推理してみて下さい。
後から前ではなく、ベースラインに沿って(右利きなら)左から右へのスイングが必要です。
時計の文字盤がベースラインに沿って立っていると想像して下さい。
ラケットヘッドが真下を向いた6時から、7・8・9・10・11・12・・・3時へと、針の先端が通る軌道をなぞって、ゆっくり振り上げてみましょう。
肘を高く上げ、ラケットヘッドを背中(腰)に落し、肘と手首をゆっくり伸ばしてヘッドが天空を指す位置まで振り上げて行きます。
6時(真下)から12時(天空)までは、まさに上へ向かって振り上げる事になる訳です。
何時辺りでインパクトすれば順回転が掛かると思いますか?
そうです・・・9時ですね。下図A参照。
10時なら、回転軸が右に30°位傾き、弾んだ後サーバーから見て右にキックする回転になります。下図B参照。
11時ならさらに回転軸が傾き、むしろスライス回転と呼ぶ方が適切でしょうね。
何度までの傾きをトップスピンと呼ぶのか定義は明確では有りませんが・・・。
ラケットヘッドが9~10時辺りで、やや上向きの面で打ち上げる事が出来れば、間違いなくトップスピンと呼べる回転が生まれます。
この上向きの面を作るためにPronation:回内という操作が良く言われる訳ですが、始めの一歩はこれも棚に置いておきましょう。手のひらを上に向けて振れば良いだけです。
昔のラケットはフェース部分だけカバーが付いていました。
カバーを付けたまま素振りをすると、空気を押し上げる感覚が実感できます。
9~10時のインパクトポイントは、頭の真後ろになるでしょうか。
直立ではインパクトポイントを見る事は出来ませんね。
膝を少し曲げて、上体と首を少しずつ反らして行けば、インパクトポイントが見えるようになるでしょう。
この空中のポイントに、ボールを吊るしてみましょう。
ゴムのついた練習ボールが売られています。
これを竿先に付ければ高い位置で保持できるでしょう。
大きな木の枝先の葉をボールに見立てても良いでしょう。
この方法で、インパクトポイントとスイングを覚えて行ける筈です。
ボールを真上に投げ上げる練習も効果が有りますよ。
いきなりコートに立ってボールを打ち始めてはいけません。
素振りを1日100本。たった100本です。
1週間700本もやれば、スイングの感覚が出来てくるはすです。
並行して、頭の後ろに上げるトスアップの練習もやっておきましょうね。
1週間たったら、いよいよコートで試してみて下さい。
ただし、スイングはゆっくりですよ。普段の40~50%位のスピードです。
スイングとインパクトポイントが正しければ、山なりのボールが打ち出されるはずです。
しかし、間違いなくトップスピン回転は掛かっています。
1日100球。1週間も続ければ、だいぶスイングと飛球方向も定まってくるはずです。
まだフォルトなんか気にする事は有りません。
ただしネットするようだったらスイングが間違っています。
また、始めの一歩の素振りに立ち返って下さい。
ネットせず、飛球方向も定まってきたら、頭の後ろで打ち上げるという感覚をモノに出来た証拠です。
いよいよスイングスピードを上げる段階です。
当然ですが、スイングスピードが上がるほど回転が強くなってきます。
1stも2ndも80%程度の力で常に一定のスイングを試みて下さい。
この段階をクリヤーできれば、2ndサーブにかなり自信が出てくるはずです。
スイングスピードを上げても、90%以上の確率で入るようになったら、トスを少しネット寄りに変えて、ボールの下にもぐりこんで打ってみましょう。
スピードアップしたスピンサーブになります。
ここをクリヤーした頃には、もう誰のアドバイスが無くても、振り出す方向とインパクトポイントを様々に工夫して、七色のサーブを身に付けて居る事でしょう。
あくまでも将来の目標です。
強い回転を生むには速いスイングが必要ですが、どこをどう叩けば良いか(ヒッテングポイントとスイングの方向)が掴めていない内に、闇雲にフルスイングしても上手く行くとは思えません。
ボールのどこを、どのように叩けばトップスピン回転が生まれるかを推理してみて下さい。
後から前ではなく、ベースラインに沿って(右利きなら)左から右へのスイングが必要です。
時計の文字盤がベースラインに沿って立っていると想像して下さい。
ラケットヘッドが真下を向いた6時から、7・8・9・10・11・12・・・3時へと、針の先端が通る軌道をなぞって、ゆっくり振り上げてみましょう。
肘を高く上げ、ラケットヘッドを背中(腰)に落し、肘と手首をゆっくり伸ばしてヘッドが天空を指す位置まで振り上げて行きます。
6時(真下)から12時(天空)までは、まさに上へ向かって振り上げる事になる訳です。
何時辺りでインパクトすれば順回転が掛かると思いますか?
そうです・・・9時ですね。下図A参照。
10時なら、回転軸が右に30°位傾き、弾んだ後サーバーから見て右にキックする回転になります。下図B参照。
11時ならさらに回転軸が傾き、むしろスライス回転と呼ぶ方が適切でしょうね。
何度までの傾きをトップスピンと呼ぶのか定義は明確では有りませんが・・・。
ラケットヘッドが9~10時辺りで、やや上向きの面で打ち上げる事が出来れば、間違いなくトップスピンと呼べる回転が生まれます。
この上向きの面を作るためにPronation:回内という操作が良く言われる訳ですが、始めの一歩はこれも棚に置いておきましょう。手のひらを上に向けて振れば良いだけです。
昔のラケットはフェース部分だけカバーが付いていました。
カバーを付けたまま素振りをすると、空気を押し上げる感覚が実感できます。
9~10時のインパクトポイントは、頭の真後ろになるでしょうか。
直立ではインパクトポイントを見る事は出来ませんね。
膝を少し曲げて、上体と首を少しずつ反らして行けば、インパクトポイントが見えるようになるでしょう。
この空中のポイントに、ボールを吊るしてみましょう。
ゴムのついた練習ボールが売られています。
これを竿先に付ければ高い位置で保持できるでしょう。
大きな木の枝先の葉をボールに見立てても良いでしょう。
この方法で、インパクトポイントとスイングを覚えて行ける筈です。
ボールを真上に投げ上げる練習も効果が有りますよ。
いきなりコートに立ってボールを打ち始めてはいけません。
素振りを1日100本。たった100本です。
1週間700本もやれば、スイングの感覚が出来てくるはすです。
並行して、頭の後ろに上げるトスアップの練習もやっておきましょうね。
1週間たったら、いよいよコートで試してみて下さい。
ただし、スイングはゆっくりですよ。普段の40~50%位のスピードです。
スイングとインパクトポイントが正しければ、山なりのボールが打ち出されるはずです。
しかし、間違いなくトップスピン回転は掛かっています。
1日100球。1週間も続ければ、だいぶスイングと飛球方向も定まってくるはずです。
まだフォルトなんか気にする事は有りません。
ただしネットするようだったらスイングが間違っています。
また、始めの一歩の素振りに立ち返って下さい。
ネットせず、飛球方向も定まってきたら、頭の後ろで打ち上げるという感覚をモノに出来た証拠です。
いよいよスイングスピードを上げる段階です。
当然ですが、スイングスピードが上がるほど回転が強くなってきます。
1stも2ndも80%程度の力で常に一定のスイングを試みて下さい。
この段階をクリヤーできれば、2ndサーブにかなり自信が出てくるはずです。
スイングスピードを上げても、90%以上の確率で入るようになったら、トスを少しネット寄りに変えて、ボールの下にもぐりこんで打ってみましょう。
スピードアップしたスピンサーブになります。
ここをクリヤーした頃には、もう誰のアドバイスが無くても、振り出す方向とインパクトポイントを様々に工夫して、七色のサーブを身に付けて居る事でしょう。
2006年08月10日
Block Volley
Block Volley:ブロックボレー
前衛ポジションに居ると狙われるともなくボディーへ飛んで来るボールが多くなります。ボディーアタックされたスピードボールを壁を造って弾き返すボレーを、DJは、ブロックボレーと呼んでいます。
ボディーを狙われたのでなくとも、文字通り感覚的な意味で使われるのが一般的なのかも知れませんが。
初心者に最初に教えるのはフォアのストロークと言うのが一般的なようですが、DJは、キャッチボレーとこのブロックボレーをいの一番に教えます。ボレーが実は一番簡単なんだという事を知ってもらいたいためと、咄嗟の時に身を守る術を真っ先に覚えて欲しいからです。
身体の正面のボレーは基本的にバックの面で処理出来ます。
一般的に、ボレーはヒットではなくキャッチだと言われますが、このボレーに関してはキャッチと言う柔らかいイメージだとラケットが弾き飛ばされ体を打つ危険なケースもあるため、壁を作って「ブロック」する意識で跳ね返しましょう。振ってはいけないボレーの典型ですが、出来れば相手二人のセンターへ配球する面を作りたいですね。
左の例のように、胸から腰の高さのボールは、脇を開き肘を張る事で面が造り易くなります。ダブルハンドの人はかなり窮屈になるので、右にスウェーして軸をずらしましょう。顔の正面のボールも、目の前で受けるのを避けるため、右にスウェーしましょう。腰より低いボールは、ラケットヘッドを落していけば対処できるはずです。
暑い毎日が続いていますが、コーチに頼んで本気モードのアタックボールを出してもらいましょう。スリリングな清涼感が味わえるかもしれません。
前衛ポジションに居ると狙われるともなくボディーへ飛んで来るボールが多くなります。ボディーアタックされたスピードボールを壁を造って弾き返すボレーを、DJは、ブロックボレーと呼んでいます。
ボディーを狙われたのでなくとも、文字通り感覚的な意味で使われるのが一般的なのかも知れませんが。
初心者に最初に教えるのはフォアのストロークと言うのが一般的なようですが、DJは、キャッチボレーとこのブロックボレーをいの一番に教えます。ボレーが実は一番簡単なんだという事を知ってもらいたいためと、咄嗟の時に身を守る術を真っ先に覚えて欲しいからです。
身体の正面のボレーは基本的にバックの面で処理出来ます。
一般的に、ボレーはヒットではなくキャッチだと言われますが、このボレーに関してはキャッチと言う柔らかいイメージだとラケットが弾き飛ばされ体を打つ危険なケースもあるため、壁を作って「ブロック」する意識で跳ね返しましょう。振ってはいけないボレーの典型ですが、出来れば相手二人のセンターへ配球する面を作りたいですね。
左の例のように、胸から腰の高さのボールは、脇を開き肘を張る事で面が造り易くなります。ダブルハンドの人はかなり窮屈になるので、右にスウェーして軸をずらしましょう。顔の正面のボールも、目の前で受けるのを避けるため、右にスウェーしましょう。腰より低いボールは、ラケットヘッドを落していけば対処できるはずです。
暑い毎日が続いていますが、コーチに頼んで本気モードのアタックボールを出してもらいましょう。スリリングな清涼感が味わえるかもしれません。
2006年08月07日
サーブの確率を上げるために
ボールの回転を自在に操れるようになれば、サーブの確率は格段に向上します。
上の図は、サーブの打点と落下地点の関係を示したものです。
オレンジ色が弾丸フラットサーブ、緑色がトップスピンサーブの弾道です。
弾丸サーブが自然落下なしで直線的にサービスコートへ突き刺さると仮定すると、ネットの中央一番低い所を通って、サービスラインギリギリに入るサーブの打点は幾何学上2.61mの高さになります。(図中の2.54mは、50cmネット寄りで打った時の高さです)
サービスラインより80cm(5.6m)手前へ入れるには、何と3m(赤い線)の高さが必要です。
身長165cmのプレーヤーが、27インチのラケットを使った場合、ヒッティングポイントまでの長さ約50cmと、肘から先の腕の長さ約30cmをプラスしても、245cmですから、50cmネット寄りの打点で打っても9cm足りません。
つまり、身長165cm以下のプレーヤーは、少なくとも10cm以上ジャンプしない限り、弾丸サーブをコートに入れる事は出来ない訳です。
弾丸サーブではないにしても、スピードを上げれば上げるほど、ネットギリギリを通すピンポイントのコントロールを磨かないとサーブの確率は上がりません。
コートに入れる為には、スピードを抑えて自然落下を利用するか、意図的に落下する回転を与えるしかない訳です。
コートに入る確率が飛躍的に高くなるサーブが、ボールに縦回転を与えるトップスピンサーブです(緑色の弾道参照)
ネットギリギリでなく、1mくらい上を通っても充分にサービスエリアに入るサーブです。
横回転を与えるスライスサーブも、回転量が多くなるほど落下が早くなるので確率が増します。
スイングスピードの1stと2ndでの差をなくしましょう。
現状の1stを100として、その70~80%程度のスイング。70~80%と言っても、定量的に計れる訳ではないのであくまでも感覚ですが、決して力を抜くと言う事ではなく、フォロースルーも含めしっかり振り切ってください。
1st用と2nd用のスイングを二通り練習するより、ひとつのスイングを集中的に練習した方が倍速で習熟して行くはずです。素振りは必須ですね。
並行してトスを安定させるためにトスアップだけの練習も必須ですが、これも家で出来ます。
トスはベースラインとほぼ平行に腕を振ります。肘と手首を固定し肩関節だけでゆっくり振り上げ、目線より高い位置でリリースします。投げ上げるのではなく高い所に置きに行くつもりで、リリースの際全ての指を外へ反らす様にすると指先に引っ掛かる事がなくなります。
一度、リリースせず頂点まで(腕が耳の横に来るまで)腕を振り上げてから、二度目で本当のトスにトライしてみましょう。
トスをコントロールする事がサーブ安定の第一歩です。
膝を少し折って、腰から上体を反ってしっかり上を見る事が出来れば、トップスピンサーブのスイング(下から上)にもチャレンジできるはずです。
ボールを真上に投げ上げる練習からスタートする事をお勧めします。
スポンジボールなら家でも出来ます。
2006年08月02日
I-Formation
久々ウインブルドン女子ダブルスを観戦し、I-Formationをたびたび眼にしました。
「オーストラリアンフォーメーション:Au-F」の変化形で「アメリカン・フォーメーション」とも呼ばれている(?)ようですが、語源・定義などの真偽は定かではありません。
Au-Fの前衛が、基本的にクロスへのリターンを消すポジション(図中の灰色B)に立つのに対し、I-Fの前衛は中央(青色B)に陣取ります。サーブがネットを越えるまで低く身を屈めて。
図の青いラインはサーブがセンターに入った場合、橙のラインはワイドに入った場合のリターンコースの可能性です。
図で明らかな通り、敢えて両サイドに隙を作っているようにも見え、ABペアにとってリスキーな戦略のように感じますが、それ以上に相手ペアへの心理的な撹乱効果があるのでしょう。
レシーバーDは、どちらにでも打てる半面、Bが動く方向と一致してしまえば恰好の餌食となるわけです。
実戦で試してみると、確かにレシーバーは通常の陣形の時より迷うようです。
どんな陣形でも、パートナーとの連携次第では全く意味を成さないのは言うまでも有りませんが、この普通ではない陣形は意外な効果もあるのではと思い、練習にも取り入れ始めました。
普段あまりポーチなどの積極的な動きの無いプレーヤーも、I-Fではとにかくどちらかに動かなければならないので、結果はともかくよく動きました。
能動的に動く事でダブルスを理解する事につながればと思っています。
「オーストラリアンフォーメーション:Au-F」の変化形で「アメリカン・フォーメーション」とも呼ばれている(?)ようですが、語源・定義などの真偽は定かではありません。
Au-Fの前衛が、基本的にクロスへのリターンを消すポジション(図中の灰色B)に立つのに対し、I-Fの前衛は中央(青色B)に陣取ります。サーブがネットを越えるまで低く身を屈めて。
図の青いラインはサーブがセンターに入った場合、橙のラインはワイドに入った場合のリターンコースの可能性です。
図で明らかな通り、敢えて両サイドに隙を作っているようにも見え、ABペアにとってリスキーな戦略のように感じますが、それ以上に相手ペアへの心理的な撹乱効果があるのでしょう。
レシーバーDは、どちらにでも打てる半面、Bが動く方向と一致してしまえば恰好の餌食となるわけです。
実戦で試してみると、確かにレシーバーは通常の陣形の時より迷うようです。
どんな陣形でも、パートナーとの連携次第では全く意味を成さないのは言うまでも有りませんが、この普通ではない陣形は意外な効果もあるのではと思い、練習にも取り入れ始めました。
普段あまりポーチなどの積極的な動きの無いプレーヤーも、I-Fではとにかくどちらかに動かなければならないので、結果はともかくよく動きました。
能動的に動く事でダブルスを理解する事につながればと思っています。