2006年08月07日
サーブの確率を上げるために
ボールの回転を自在に操れるようになれば、サーブの確率は格段に向上します。
上の図は、サーブの打点と落下地点の関係を示したものです。
オレンジ色が弾丸フラットサーブ、緑色がトップスピンサーブの弾道です。
弾丸サーブが自然落下なしで直線的にサービスコートへ突き刺さると仮定すると、ネットの中央一番低い所を通って、サービスラインギリギリに入るサーブの打点は幾何学上2.61mの高さになります。(図中の2.54mは、50cmネット寄りで打った時の高さです)
サービスラインより80cm(5.6m)手前へ入れるには、何と3m(赤い線)の高さが必要です。
身長165cmのプレーヤーが、27インチのラケットを使った場合、ヒッティングポイントまでの長さ約50cmと、肘から先の腕の長さ約30cmをプラスしても、245cmですから、50cmネット寄りの打点で打っても9cm足りません。
つまり、身長165cm以下のプレーヤーは、少なくとも10cm以上ジャンプしない限り、弾丸サーブをコートに入れる事は出来ない訳です。
弾丸サーブではないにしても、スピードを上げれば上げるほど、ネットギリギリを通すピンポイントのコントロールを磨かないとサーブの確率は上がりません。
コートに入れる為には、スピードを抑えて自然落下を利用するか、意図的に落下する回転を与えるしかない訳です。
コートに入る確率が飛躍的に高くなるサーブが、ボールに縦回転を与えるトップスピンサーブです(緑色の弾道参照)
ネットギリギリでなく、1mくらい上を通っても充分にサービスエリアに入るサーブです。
横回転を与えるスライスサーブも、回転量が多くなるほど落下が早くなるので確率が増します。
スイングスピードの1stと2ndでの差をなくしましょう。
現状の1stを100として、その70~80%程度のスイング。70~80%と言っても、定量的に計れる訳ではないのであくまでも感覚ですが、決して力を抜くと言う事ではなく、フォロースルーも含めしっかり振り切ってください。
1st用と2nd用のスイングを二通り練習するより、ひとつのスイングを集中的に練習した方が倍速で習熟して行くはずです。素振りは必須ですね。
並行してトスを安定させるためにトスアップだけの練習も必須ですが、これも家で出来ます。
トスはベースラインとほぼ平行に腕を振ります。肘と手首を固定し肩関節だけでゆっくり振り上げ、目線より高い位置でリリースします。投げ上げるのではなく高い所に置きに行くつもりで、リリースの際全ての指を外へ反らす様にすると指先に引っ掛かる事がなくなります。
一度、リリースせず頂点まで(腕が耳の横に来るまで)腕を振り上げてから、二度目で本当のトスにトライしてみましょう。
トスをコントロールする事がサーブ安定の第一歩です。
膝を少し折って、腰から上体を反ってしっかり上を見る事が出来れば、トップスピンサーブのスイング(下から上)にもチャレンジできるはずです。
ボールを真上に投げ上げる練習からスタートする事をお勧めします。
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