2010年01月20日
◇第3セット第6ゲーム 30-0:Black◇
あの時あの場面・・・131
2007全英女子ダブルスファイナル
Black・Huber vs 杉山・Srebotnik
2バックの杉山・Srebotnik 。
1st は白帯を叩きフォールト。
2nd を前に杉山 ポジションを上げる。
スピンの2nd は、Srebotnik の正面フォア寄りを突き高く弾む。
小さく左・右とサイドステップでアレーに寄り、オープンスタンスのままフォアのリターンを振り切るSrebotnik 。
そのSrebotnik のスイング始動の直前、センターへポーチに動くHuber 。
高い打点で振り切ったSrebotnik のリターンは、逆を突く形となり、がら空きのダウンザライン、アレーのど真ん中へ気持ち良く抜けて行った。
古来より、ポーチのタイミングは難しいと言われている。
インパクト後でも間に合うケースも無くはないが、一般的にはそれでは遅い。
レシーバーの眼が最もボールに集中するのが「サーブがバウンドする瞬間」だから、そこが動くタイミングだと言うのが最も理解できる。
コマ送りで再生してみるとそのタイミングが良くつかめる。
Huber はネットポジションで小刻みなステップを続けていたが、Black のサーブが相手コートでバウンドした瞬間からスプリットステップ着地後の体の沈みこみが始まる。当然まだ左足の蹴り出しはしていない。ボールの着地(バウンドの瞬間)から9駒後に頭が右へ動き始める。ポーチへ動くきっかけとなる左足蹴り出しが始まったところだ。テレビ映像は秒30駒と聞いているので、0.3秒後になる。
人間の視覚反応時間(目から得た情報で体のどこかを動かすまでの速さ)は、若い人で0.3秒と言われているから、感覚的にはほぼバウンドの瞬間に動き出す決断をした事になる。
一方のSrebotnik のリターンインパクトは、ボールの着地(バウンドの瞬間)から17駒目、0.57秒後になる。Huber の頭が動き出してから0.27秒後だ。理論的には、動き出したのを見て逆を突いたとも考えられるが、前衛の頭だけの動きならフェイクもある。
Srebotnik はサーブのコースから、ダウンザラインを早い時期に決断していたと見るのが妥当だろう。
Huber の動き出しのタイミングは絶妙だったのだが・・・。
2007全英女子ダブルスファイナル
Black・Huber vs 杉山・Srebotnik
2バックの杉山・Srebotnik 。
1st は白帯を叩きフォールト。
2nd を前に杉山 ポジションを上げる。
スピンの2nd は、Srebotnik の正面フォア寄りを突き高く弾む。
小さく左・右とサイドステップでアレーに寄り、オープンスタンスのままフォアのリターンを振り切るSrebotnik 。
そのSrebotnik のスイング始動の直前、センターへポーチに動くHuber 。
高い打点で振り切ったSrebotnik のリターンは、逆を突く形となり、がら空きのダウンザライン、アレーのど真ん中へ気持ち良く抜けて行った。
古来より、ポーチのタイミングは難しいと言われている。
インパクト後でも間に合うケースも無くはないが、一般的にはそれでは遅い。
レシーバーの眼が最もボールに集中するのが「サーブがバウンドする瞬間」だから、そこが動くタイミングだと言うのが最も理解できる。
コマ送りで再生してみるとそのタイミングが良くつかめる。
Huber はネットポジションで小刻みなステップを続けていたが、Black のサーブが相手コートでバウンドした瞬間からスプリットステップ着地後の体の沈みこみが始まる。当然まだ左足の蹴り出しはしていない。ボールの着地(バウンドの瞬間)から9駒後に頭が右へ動き始める。ポーチへ動くきっかけとなる左足蹴り出しが始まったところだ。テレビ映像は秒30駒と聞いているので、0.3秒後になる。
人間の視覚反応時間(目から得た情報で体のどこかを動かすまでの速さ)は、若い人で0.3秒と言われているから、感覚的にはほぼバウンドの瞬間に動き出す決断をした事になる。
一方のSrebotnik のリターンインパクトは、ボールの着地(バウンドの瞬間)から17駒目、0.57秒後になる。Huber の頭が動き出してから0.27秒後だ。理論的には、動き出したのを見て逆を突いたとも考えられるが、前衛の頭だけの動きならフェイクもある。
Srebotnik はサーブのコースから、ダウンザラインを早い時期に決断していたと見るのが妥当だろう。
Huber の動き出しのタイミングは絶妙だったのだが・・・。